子どもの憧れを叶えるために!保育者が意識する5つのポイント
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子どもの憧れを叶えるために!保育者が意識する5つのポイント

 
【アロウラ保育園】の3歳児クラスから、カブトムシになりきっている男の子の写真が届きました。そこで、一人ひとりの興味を形に変えるために、先生方が意識しているポイントを聞きに行ってきました!
 
インタビューアー
保育園の社会的認知を変えていくために、保育の生態系を調査しているエデュリーのイメージキャラクター「ペンタ(🐻)
 
 
(🐻)sくんはカブトムシが大好きなんですね!なりきっている姿がとっても可愛いですね。
 
(🍑)そうなんです。でも初めからカブトムシになりたかったわけではなくて、なりきるまでには色んな過程があったんですよ。
 
(🐻)そうなんですね。どんな遊びから始まったんですか?
 
(🍑)クリエイティブタイムが始まってから、子どもたちは廃材を使って、自分の好きな物を作る姿が増えてきました。その中で、sくんは大好きなカブトムシを作るためにトイレットペーパーの芯や画用紙を組み合わせながら、自分なりに試行錯誤する姿がありました。
 
その為、一生懸命作った喜びをみんなにも共有できるよう、カブトムシの掲示スペースを用意しました。また、何を作ったか、お友達にも伝わるよう、イラストと文字も一緒に掲示しました。
 

子どもの想いを形にするポイント1

💡
作ったものは子どもの見える場所に掲示する
  • 作品を掲示することによって、満足感や達成感を感じることができる。
  • 友達の作品を見ることによって、自分もやってみたい!という創作意欲が高まる
  • 共通の興味を持った友達と繋がるきっかけになる
 

 
 
 
 
 
(🐻)作品と一緒にイラストと文字が掲示されていることによって、sくんの作りたかったものが第三者から見ても伝わってきますね!
 
(🍑)カブトムシを作ったsくんは、次に「カブトムシを飛ばしたい!」と伝えてくれました!そこで「新聞紙を丸めた先に付けてみたらいいかもね!」と提案してみたところ、早速、カブトムシを新聞紙の先に付け、お部屋の中を跳び回る姿が!
 
(🐻)ナイスアイディア!それならカブトムシが本当に跳んでいるように見えますね!
 

子どもの想いを形にするポイント2

💡
子どものつぶやきをもとにアイデアを共有
  • 子どもの“やりたい”をタイムリーに形にしていく。
  • 子どもだけで考えることが難しそうな場合には「こんなのはどうかな?」とアイデアベースで共有する。
  • 「こうしよう」と決定事項ではなく、「こうしたらいいかもね!」と提案の姿勢を大切に。
 

 
(🍑)とっても楽しそうでしたよー!ですが、跳び始めたのはいいものの、周りで制作しているお友達にぶつかってしまいそうになる姿もあり、安全面を考慮しながら、遊びを楽しむ為にはどうしたらいいかな?と少し悩みました💦
 
(🐻)子どものやりたいことと安全面のバランスって難しいですよね。
 
(🍑)そこで、跳んでいる時以外の姿にも興味が湧いたらいいなと思い「カブトムシってどこに住んでいるか知ってる?」と尋ねてみたところ、「知らない!だけどお家作ってみたい!」と新たな目標が出来ました。
そこで、一緒に図鑑を見ながら、カブトムシが住んでいる場所を調べてみたところ、カブトムシは木に住んでいることが分かりました。
 

子どもの想いを形にするポイント3

💡
その3 楽しさと安全のバランスを保つ
  • 子どもの興味を否定せず、代替え案を提示する
  • 個を大切にしながらも、集団での過ごし方も伝えていく
 

 
(🐻)カブトムシが木に住んでいることを知ったsくんはもしかして木を作り始めたんですか?
 
(🍑)私もそうなると思っていたのですが、なんと、人が住んでいるようなお家をsくんはイメージしていたようで、ベッドやプール等、カブトムシのための改築作業に一生懸命な姿がありました。
 
(🐻)えっ!面白い発想ですね!
 

子どもの想いを形にするポイント4

💡
子どもの発想を面白がろう!
  • 固定概念を持たず“そんな発想もあったのか!”と一緒に面白がる姿勢を忘れずにいよう。
  • 保育者の想いが強すぎると、子どもを置いてけぼりにしてしまう可能性も。
 

 
 
(🍑)カブトムシのお家づくりをしばらくの間楽しんでいたsくんですが、今度は「カブトムシになりたい」と新たな夢を教えてくれました!
そこで、保育者がカラーポリで洋服や、頭に付ける被り物を作ったところ、そこにsくんがオリジナルで羽や角を付けていく姿がありました!
また、この姿が友達にも広がった為、いつでもカブトムシになれるような掲示の仕方も工夫してみました!
今はみんなで「絶対に跳べるんだ!」と飛行訓練の最中です!
 
(🐻)ついにsくん自身がカブトムシになったのですね!お友達と遊びを共有することで更に興味が広がっていきそうですね☆跳べる日を願っています!
 

子どもの想いを形にするポイント5

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子どもの憧れを形にするパートナー
  • 全部子どもにやらせるのではなく、全部保育者がやってしまうのではなく、子どものやりたいを叶える、縁の下の力持ちに保育者はなろう。
  • 子どもの“自分でやってみたい”“楽しい”“嬉しい”を最大限引き出そう!
  • 子どもの発達段階や目的に合わせて、援助の加減を見極めよう。
 

 

子どもの想いを形にするポイント6

💡
いつでも楽しめる環境を整える
  • 1人の興味を見える化しておくことで、興味を持った友達が集まっていく。
  • 遊びにテーマが出てきた際には、いつでも遊べるように環境を整えておくことで、子どもたちの興味や遊びが更に発展していく