
コーナー保育の魅力とは?環境デザインがもたらす4つの効果【乳児編】

インタビューアー

保育園の社会的認知を変えていくために、保育の生態系を調査しているエデュリーのイメージキャラクター「ペンタ(🐻)」
(🐻)このお部屋は遊びによって空間が分けられているんですね!どんな遊びをする場所か一目で分かりました。
(🍊)エデュリーでは、コーナー作りを大切にしていて、コーナー保育を始めてからクラスが落ち着くようになったんです。
(🐻)そうだったんですね、落ち着くというのは具体的にどんな変化があったんですか?
(🍊)前まではお友達と揉めることが多かったり、夕方になると気持ちが不安定になるのか保育者に甘える姿があったり、常に保育者が近くにいないといけない状況でした。
ですが、コーナーを区切ってからは子どもたちが遊びに目的を持つようになったのか、自分でやりたい遊びを選び、適した場所(コーナー)で過ごすようになってきたんです。
(🐻)それは子どもにとっても保育者にとっても良いことですね。
効果1 自分で遊びを見つけられるようになる。


☆どこに何があるか分かることによって、自分で選択し遊び始めることができる。
☆与えられて始まるのではなく、自分で選ぶからこそ主体性が生まれる。
(🐻)ちなみに今はどんなコーナーがあるんですか?
(🍊)構成(ブロック)・ごっこ・造形・くつろぎ・電車・絵本・微細のコーナーがあります。
始めは空間の区切りはそこまでなく、何となく似ている玩具を近くに置いていたのですが、ブロックと電車が近くにあると、ブロックを組み立てているところに電車が侵入してきてしまったり、絵本をのんびり読んでいるところにおままごとの玩具が散らばっていたりと、遊びがぶつかってしまうことがあったんです
なので、棚やネットを使って視覚的に区切ったところ、それぞれの遊びに集中できるようになってきました。
効果2 集中力が続くようになる
☆遊ぶ場所が確保されている&目的の玩具が揃っている為、自分のペースで楽しむことができる
(🍊)また、遊びによって場所を分けたことにより玩具が散らからなくなってきました。戻す場所が遊んでいるすぐ近くにあることが効果的だったのかもしれません。
(🐻)戻す場所が近くて分かりやすければ、お片付けのハードルも下がりますもんね!
効果3 部屋が散らからなくなる


☆遊びが一定の範囲で収束するため、片付ける場所が明確になる。
☆片付ける場所に迷うことがなければ、片付けへのハードルが下がりやすい。
※どこに何を置けばいいか分からない環境は“めんどくさい”が先行するため、片付けに気持ちがのらない(大人と一緒)
(🍊)また、いつもと同じ場所でいつもと同じ玩具を使うようになったので、遊びの工夫もしやすくなりました。
例えば、最初はおままごとコーナーとして料理を作ることを楽しんでいたのですが、最近はお友達や保育者との関わりが増えてきたので、一緒に料理を作ったり振舞ったりできるようなスペースを作りました。
すると、お友達の遊びから新たなイメージを得て、一人ひとりの遊びが広がったり、同じ興味を持って楽しむことへの仲間意識だったりが芽生えてきました。
効果4 仲間意識が生まれる。

☆共通の興味を持つ友達が同じ場所に集まる為、友達に影響を受けたり気持ちを共有したりと仲間との楽しさを感じることができる。
(🐻)友達との関わりで得るものは沢山ありますね!
(🍊)そうなんです。子どもたちの中で関わりが増えることによって、呟きも出てくるので新たなイメージが広がったり、同じ目標に向かって頑張りたい気持ちも芽生えてくるので、自然な流れで個から集団になっていく様子も感じています
(🐻)ちなみに食事スペースのネットに貼ってあるお店屋さんの写真はなんですか?
(🍊)どんなものに興味があるのか知りたくて、子どもたちの好きそうなお店屋さんの看板を貼ってみたんです。そしたら、保育園の近くにあるライフを指差し、「行ったことあるよ」等子どもたちから教えてくれる姿がありました。
ライフに興味があることが分かったので、今度お散歩で行ってみたいなと思っています!』
(🐻)目的があるとお散歩に行くことが更に楽しくなりそうですね。